はたらく魔王さま!21巻レビュー
11月 6, 2020
4月 9, 2021
現代世界に転生してしまい、立派な社会人を目指して働く異世界の魔王が主人公の、はたら魔王さま!の最終巻
物語のラストとなる神討ちの準備が終わり、神討ちに望む話と、神討ちが終わり3年後のシーンが交互に進む形で話が進んでいく
ただ神討ちのパートは今までさんざんひっぱった割には、その決着はごくあっさり終わってしまうので、結構拍子抜けしてしまうかもしれない
ただ、この作品の魅力は、主人公が懸命に現代社会で働く姿が面白いので、正直世界を救うだなんだという神討ちシーンがサクっと終わってくれたのは、個人的には非常に良かった
好意をストレートに寄せてくるちーちゃんとの関係や、マグドナルドの正社員となれなかった主人公がどのように働いていくのかがしっかり描かれている
正直ちーちゃんがここまで物語の中心人物になるとは思っていなかったし、ラストがこのような展開で話が締められるとは全く想像できなかったが、終わり方はまさしく大円団だった
巻末のイラストには、完結記念としてイラストが載せられているが、魔王城(アパート)に皆で集まり窮屈だけどとても楽しそうに見えるイラストが多く、作品への愛が感じられた
10年も続いた面白い作品がこのようなしっかりとした形で完結するのはとても嬉しい
全21巻と結構長いが、ちょっと変わった異世界転生ラノベが読みたい人におすすめな作品