14歳とイラストレーター 8巻(ラノベ感想・レビュー)

イケメン天才イラストレーターの主人公が、ファンのコスプレJC、担当ラノベ作家、JKイラストレーター、JDイラストレーター、先輩美人イラストレーター達からひたすらモテまくる、ハーレムラブコメの8巻

ラノベ作家を題材にしたラノベはここ最近かなり増えているが、イラストレーターを題材にした作品は少なく、内容もラノベ作家や編集者視点が多い中、この作品は企画を人気イラストレーターの「溝口ケージ」先生が担当しているだけあって、内容もイラストレーターという仕事の細かい部分まで表現されているので、読んでいて面白い

正直ラブコメ部分はありきたりというか、イラストにかける情熱だけで、他はダメダメな主人公が、その才能と情熱だけでやたらとモテまくるが、典型的な鈍感系ラノベ主人公なので好き嫌いが非常に別れると思われる

個人的に読んでいて凄いひっかかるのが、ヒロインにはストーカーほいほいと言われる仕事仲間から惚れられてストーカーされまくる美人イラストレーターもいるが、主人公が担当してるラノベ作家は普通に主人公のストーカーしてるのに許容されているし、読んでいて「男は許されないが、女なら笑って許されるの?」と感じてしまい、違和感を非常に感じる

8巻の表紙は、ハラミということでメインになるかと思いきや、今までに比べれば出番は多かったものの、アニメ化は大変というのを少し長めにやっただけでメインという感じではなく、絵を描き始めて苦悩する乃ノ香がメインといった感じだが、毎度のとおり相変わらずの主人公っぷりで簡単に解決して終わってしまった

「才能」という言葉が大嫌いな主人公が周囲を寄せ付けない天才なので、実際言われた「お前に言われても」としか思えないのだが、ヒロインが全員クリエイターであるためか、そんな主人公にキュンキュンして速攻落ちまくるので、ある意味俺TUEEE無双ハーレム作品に近い

メインにヒロインがそろそろ15歳の誕生日を迎えるということで、次辺りで最終巻または、タイトルを変えて2章に突入する展開になるのではないかと思っているが、8巻発売から1年以上たつも、未だ9巻の発売情報がない

ラブコメ部分がイマイチなのは否めないが、イラストレーターという部分を深く掘り下げたお仕事モノラノベとしては普通に面白く、1冊が300ページもなくすぐ読めるので、クリエイター系ラノベが好きな人には悪くない作品