女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話5巻(ラノベレビュー・感想)
やたら女の子にモテるノンケの主人公が美少女ガチレズヒロインに一目ぼれされて、身も心も徹底的に堕とされてレズカップルとして濃厚にイチャイチャする百合ラブコメ、ありおとの5巻
4巻まではkindleや同人版として販売されていた内容を商業本としたものだったが、今巻からは完全新作書下ろしのストーリーとなる
前巻のバレンタインから話は進んで主人公とヒロインも3年生となった新学期、ヒロインのバイト先であるビアンバー店長の可憐が南の島に旅行に行くことになり、その不在の穴を埋めるため主人公がヒロインと一緒にバーで働くこととなり、店長に引けを取らない癖のある店員たちに主人公が翻弄されるといった展開
今まで名前だけでしか登場しなかった各店員と主人公の絡みが多くあり、どの店員も店長に負けないクセを持ち、そんな個性あふれるお姉さま方にイジられるたびにツッコむ主人公が面白い
そんな感じでいつものありおとのように荒ぶる主人公のツッコミとエロガッツリな内容なのかと思いきや後半は、ヒロインと一人の先輩店員との関係に主人公が女の子らしい嫉妬に狂うという真面目な展開となり、主人公とヒロインの関係が、初々しい→ラブラブ→独占欲、といった感じに進んでいるのを読んでいて感じさせられた
タイトルにある100日をとっくに超えている今、最初はヒロインの方が重い女だったのが今や主人公の方が重い女になっているところがタイトルどおり完全に落とされているのを感じさてくれて面白い
そんな主人公の成長度合いはエロ方面にも発展し、前巻でヒロインを初めて攻めたこともあり、今回も主人公がヒロインを攻め、完全にやり込めてしまうシーンがあり、過去の巻で主人公がやられたことと全く立場が逆になっているので読んでいてついニヤリとしてしまった
ラストでも当初の主人公とヒロインとが全く正反対の行動をとっているところが面白く、あとがきにもあるように次巻こそが物語の本番で、今巻はその序章といえるような内容
バーで働いた経験により成長した主人公のラストの行動によって起こされる今後の展開が楽しみでならない
みかみてれん先生のもう一つの百合作品、「わたなれ」と比べかなりハードな百合作品だが、内容は文句なしに面白いので百合好きには是非読んでほしいおすすめな作品