無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる2巻(ラノベレビュー・感想)

中学時代までは圧倒的不運に見舞われ灰色の学生生活を送っていた主人公が、なんでも思い通りになる強運な金持ちお嬢様ヒロインに一目惚れされ、ベタベタな青春に憧れを抱くヒロインの願望に付き合ってるうちに、主人公世界の存亡に巻き込まれるてしまう、SF学園ラノベの2巻

ヒロインは生まれ持った特異体質により無自覚に自分の思い通り世界を変革する力をもっており、その能力から世界を守るために、未来人、超能力者、等の謎の組織が監視や保護を名目にヒロインに近づき、ヒロインと仲のいい主人公に自らの正体を明らかにして協力を求めていくことで、ヒロインに悟られないように世界の滅亡から守っていくために主人公とその仲間たちがヒロインに振り回されるといった内容

ここまでの説明でラノベ好きなら誰でも「ハルヒじゃん」と思うだろうが、そのとおり設定がまんま、「涼宮ハルヒの憂鬱」の丸パクリで、1巻の序盤から中盤にかけては読んでいてそのあまりにもな内容なので、特にハルヒファンの人は読むのを辞めてしまうのではないだろうかと思うほどだった

ただハルヒと違うのは、ヒロインがツンデレではなく、主人公に対してストレートに好意を伝えており、主人公自身がヒロインを受け入れれば世界は救われるもののヒロインの死が確定し、ヒロインを受け入れなければ世界が滅ぶ可能性が高まるという板挟みに苦悩するSFものにシフトしていく

今巻は林間学校が舞台で前巻同様暴走するヒロインに主人公たちが振り回される形だが、今回のメインは未来人かつサイボーグの美玖で、ヒロインの好き好きムーブが加速してウザさが増しているためか、健気な献身を見せる彼女への好感度が高まった

新キャラが二人登場し、この二人の関係がまたしても未来の存続に大きく関わることになり、未来では二人と大きな関係のある美玖とともに新キャラ二人の関係を進展させるためにあれこれと策をめぐらしていくといった流れになっている

前巻のラストも主人公の機転(これもシュタインズ・ゲートの丸パクリ)により世界の危機を回避し、全体的に話自体は綺麗にまとまっており、タイムパラドックスがかかるSFものという結構難しい内容だが、今回も同様にしっかりと物語はまとまっていた

1巻から2巻まで4ヶ月で発売されたのに対して、2巻発売から半年以上たつも未だに3巻の発売予定がないところを見ると打ち切りになったと思われる、ところどころ名作のパクリが散見されるが、これをオマージュとして許容できるのなら、中々に面白い作品で完結していないものの、SFラノベをサクッと読むにはおすすめな作品

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