千歳くんはラムネ瓶のなか6巻(ラノベレビュー・感想)
自他共に認めるイケメン陽キャハイスペック主人公と、同じ学園に通う美少女ヒロイン達との恋模様を描いた青春学園ラブコメ、チラムネの6巻
5巻の表紙が優空と思っていたところ、まさかの夕湖表紙で驚かされたが、6巻では今度こそ堂々と表紙を飾った優空、内容ももちろん優空がメインヒロインとして物語が始まる
夕湖をみんなの前で振ったことで傷心中の主人公を優空が、過去に自分が主人公からしてもらったお返しとばかりに慰めていくといった展開で、今まで意味深な優空の台詞や関係性が明らかになり、伏線も綺麗に回収されていく
今までのチラムネの展開と言えば、ヒロイン達との日常パートと各ヒロインを軸とした真面目パートといった流れだったが、今回は主人公が傷心のためいつものジョークやシニカルが少なく全体的な雰囲気はいつものチラムネより大分暗い内容だった
そんな暗い雰囲気でもチーム千歳のメンバーがそれぞれ主人公を慰めようと行動する中、一番の慰め役として活躍したのはメインヒロインの優空だが、読んでいて一番心を打たれたのは健太で、登場シーンは少ないものの彼こそが今巻のMVPだった
1巻で主人公に救われ、未だに「神」と敬っている健太が初めて主人公に説教するシーンが非常に印象的で、説教が終わった後の主人公が健太に言う台詞「今日から神と呼ばせてもらいます」には主人公が復活した兆しと、健太の成長が伺えるとてもいいシーンだった
今巻は600ページ越えとかなりのボリュームだったが、相変わらずの面白さであっという間に読破してしまった
あらすじによると今巻で物語の折り返しで第1章が完結とのこと、既にヒロイン全員の物語が描かれたうえで、第2章がどんな展開になっていくのかが非常に気になるが、次巻は6.5巻ということなので短編集的な巻になると思われる
今一番面白い青春学園ラノベと言って差し障りのないこの作品、ラノベ好きにかかわらず、青春学園モノが好きな人には是非とも読んでほしいシリーズ

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