千歳くんはラムネ瓶のなか 6.5巻(ラノベレビュー・感想)

自他共に認めるイケメン陽キャハイスペック主人公と、同じ学園に通う美少女ヒロイン達との恋模様を描いた青春学園ラブコメ、チラムネの6.5巻

6.5巻ということで主人公視点はなく、各ヒロインを主体とした話になっており、短編集というより2章が始まる7巻への序章といった感じの内容で、夕湖・悠月・なずなの3人での金沢旅行、明日姉との編集現場訪問、うっちーとの初デート、陽のスポ根バスケの4本立てで、各ヒロインの主人公への2学期での接し方について悩んでいくといった展開

フラれた夕湖を筆頭に、各ヒロインが主人公に対する恋心を持て余し燻っている内容なうえ、主人公の登場も少ないので、前巻同様シリアスかつ重い雰囲気の中で物語が進んでいく、まぁ陽だけは相変わらずスポ根やってたけど

そんな雰囲気の中、今巻で一番株を上げたのは表紙にもなっているなずな、物語当初からちょこちょこ登場するも主人公にチャラいちょっかいをかけるだけのウザキャラモブかと思いきや、めちゃくちゃいいキャラだった

夕湖と悠月と3人での旅行中に二人にばっさりと言い放った「みんな激重感情ぶつけてきそうだし。」の台詞には読んでいてとても共感した、たしかに千歳ハーレムのヒロイン、陽以外みんな重すぎる・・・、だからこそ管理人は陽を推せていたのかと気づかされた上に、悠月攻めの尊い百合シーンまであり、お邪魔キャラとしてしか見ていなかったなずなの印象が180度変わってしまった

今巻まで読んでいる限り、恋人レースをリードしているのは妾ポジションから正妻ポジションになりつつあるうっちー、中でも主人公との家庭を持った未来を妄想してトリップしている姿はほっこりさせられるうえ、その妄想シーンがしっくりときすぎていたが、彼女が一番激重感情持っているため、なずなの台詞が一番刺さるのはうっちーであることは間違いない 

管理人推しの陽に至っては4巻同様スポ根ラノベをしていて、陽自身が恋とバスケの三角関係に悩むというブレない性格に好感が持て、最近ちらほら見せ始めた恋に頑張る乙女の姿がところどころ見え隠れ、その不器用な姿はやっぱり一番応援したくなってしまう

各章でヒロインがなずなに言われたように激重感情に振り回されるも、主人公への想いを更に募らせて間近に迫った2学期に向けて全員戦闘準備完了といった感じで物語は締められているので、読み終わってみれば今後の展開に期待を大きく募らせ、7巻の発売が今から待ち遠しい

あとがきにはこのラノ2連覇を狙っていたと書かれており、その狙い通り2連覇を達成する等、巻を重ねても未だ人気も面白さも衰えることがない面白い作品

次巻からは待ちに待った物語の2章となる2学期が始まり、前巻から今巻にかけて大分ポイントを稼いでいる元妾ポジションのうっちーがこのまま正妻ポジションに座るのか、フラれた夕湖を筆頭にした主人公への強い恋心を再確認した各ヒロイン達がどういった手法で主人公へ攻勢に出るのか2章の展開が非常に楽しみな作品

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