千歳くんはラムネ瓶のなか 7巻(ラノベレビュー・感想)

自他共に認めるイケメン陽キャハイスペック主人公と、同じ学園に通う美少女ヒロイン達との恋模様を描いた青春学園ラブコメ、チラムネの7巻

前巻の短編集で各ヒロインが気持ちを新たに主人公をオトすのに本気になるという流れでシリーズの前半戦を終え、今巻から後半戦が始まることになり、その後半戦の舞台は文化祭、主人公の学校は文化祭と体育祭を合わせたような形で開催し、クラスの出し物では主人公が劇の主役をやり、チーム千歳達は独自で学年共通の応援団をやることになり、その流れでいつもの面々+新キャラと合宿をするといった流れ

管理人は発売日しかチェックしないので、今巻を買う際の表紙である新キャラ紅葉を見て「誰だこいつ?」と思い、口絵を見てみれば新キャラだったので、正直ここで今更新キャラ出すの?後半戦に入って千歳ハーレムの面々でヒロインレース始めるんじゃないの?と困惑しながらの読み始めとなった

新キャラは今までシリーズに登場していなかった後輩キャラ、千歳ハーレムの面々に引けを取らない才色兼備の美少女であるうえ、後輩という立場を使って千歳ハーレムにズカズカと割り込み、その行動がヒロイン全員を的確に傷つけていくので、読み進める程に彼女へのヘイトが溜まり、ヒロイン達が不憫でならない心に痛い内容だった

ハーレムラノベの聖域とも言える、部外者の立ち入れないイチャイチャハーレムグレープに後から突然入り込み無邪気に聖域を踏み荒らす新キャラ紅葉は不協和音が半端なく、読み進めれば読み進めるほど、ヘイトが溜まり、彼女を嫌いになったままで物語は終わったのだが、あとがきを読んで今まで感じていた紅葉への印象がガラッと変わった

今巻のテーマを上げるとすれば、「心地いい停滞からの脱出」で、千歳ハーレムの弱点である、激重女+みんな仲良しで出し抜けないという状況を打破するための強烈なテコ入れとして、紅葉というキャラの性格を作った裕夢先生の作品対する思いと情熱には心を打たれた

ヒロインがぽっと出の新キャラに徹底的に傷つけられたヒロイン達だが、いち早く覚醒した悠月を含め他のヒロインが次巻ではどのように復活し、主人公を争奪戦がどのように始まっていくのか非常に気になるうえ、現在このラノ2連覇中、3連覇を取れるかも含めてこれからも非常に楽しみな作品

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