男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) 4巻(ラノベレビュー・感想)
花をこよなく愛しフラワーアクセサリー職人を目指す主人公とそんな一途な主人公に惹かれて男と女でありながら親友関係を築いていた美少女ヒロインとが、次第にお互いを友人ではなく異性として意識するようになる学園ラブコメ、だんじょるの4巻
前巻のラストで、はっきりと言葉にはしなかったものの、ヒロインに対する気持ちを伝えを晴れて両思いになり物語がハッピーエンドで終わり、一つの作品としてちょうどいい長さで綺麗にまとまっていて面白かった
しかし、読み終えてあとがきを読むと話はまだ続くとのことで個人的には「綺麗に終わったんだからここで止めればいいのに」とどうしても思ってしまうが、編集や売り上げ等諸々の大人の事情があるのでこれはこれで仕方がないのかもしれない
そんな不安を抱きながらも読んでみれば、メンタル乳お化けの凛音がメインヒロインとなり、主人公がヒロインと恋仲になったために空いた親友ポジションに滑り込み、今までヒロインがしていた親友という名を盾にしたイチャイチャをし始め、3巻で出てきた強キャラ紅葉の策略によりヒロインの手の届かない東京に主人公が拉致されて、姉妹の策略により主人公の気持ちが凛音に揺れていくといった内容
主人公がヒロインと付き合う前の親友関係だったらまだしも、正式に付き合っているのにも関わらず男女で旅行に行ったり、デートしたりするので、いかに凛音が強引すぎるメンタルお化けとはいえ、主人公の行動が不誠実すぎて読んでいてイライラさせられてしまった
今後の展開として、主人公が凛音と完全に浮気してヒロインとのドロドロした三角関係にまで発展する超展開になるのなら面白いのだが、この作品の雰囲気的に言ってそれはまずありえないだろう
上下巻構成になっているので、次出る下巻で続きを出したのが蛇足になるのか、続巻を出して良かったが左右されると思うので、下巻での物語の締め方が非常に気になる作品