藤島さんの深夜ごはん

田舎で一人暮らしのアラサー小説作家の主人公が仕事の合間にお手軽料理を作って食べるだけのかなり変わったラノベ

主人公は高校生の時に小説デビューして以来、大ヒットはないものの、堅実な売り上げで細々と小説を書き続けていた29歳の独身女性で、知り合いもいない田舎に移り住み、仕事は家の中で執筆作業なので、友人もおらず、家から一番近い食料調達場所であるコンビニの素材を使って、お手軽な自炊をし、一人寂しくご飯を食べるという哀愁ただよう作品

登場人物は全員女性で、作中で明確にはしていないが主人公がレズっぽい感じで、コンビニの若い女性店員にちょっかいを出したりと、一応百合ラノベと言えなくもないが、後半に主人公の過去と恋愛トラブルがちょっと出るだけで特に発展もなく終わってしまう

タイトルには深夜ごはんとあるが、深夜ごはんというよりコンビニ総菜飯と言ったほうが正しく、深夜以外でも普通に食事をしている

作中に出てくる料理も料理と呼べるものはほとんどなく、調理もほとんどしないで、ご飯の上に総菜をそのままのっけたり、缶詰にちょっと足したりと、そんなレベルの料理が続き、一番ひどかったのは、コンビニで買ったアンパンと牛乳をただ食うだけ、というすごいのもあった

また、ラノベでありながら挿絵がないという珍しい作品で、料理系漫画やラノベでありがちな、作中で出てきた料理のレシピが各話の後に出てくるのが、これがまた何と表現していいのかわからないくらい謎で、先に紹介したアンパンと牛乳すらレシピがあるには度肝を抜かれる

読んでいて何がなんだかわからないうちに読み終わるってしまうという不思議な作品

話も続くような続かないような微妙な終わり方で、打ち切りなのか元々1巻完結なのか、2巻は発売されていない

ご飯食べる系の作品も飽和状態の中、かなり異色のラノベ作品

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