拝啓、天国の姉さん…勇者になった姪が強すぎて──叔父さん…保護者とかそろそろ無理です。(ラノベレビュー・感想)
幼い姪っ子が勇者に目覚めたことが原因で、勇者の保護者として力不足ながら勇者パーティーに同行するも足を引っ張っていると仲間から糾弾されて、パーティーをクビになり、田舎に逃げ帰って実家の飲み屋を切り盛りしながら、元勇者パーティーでの装備や経験を活かして田舎で無双するスローライフ冒険ファンタジー
主人公の姪は、勇者として覚醒し人類最強兵器として魔王を倒すため文字通り最前線でその力を使い戦況を支え、勇者パーティーはその勇者を補助するために存在している
勇者パーティー自体も上級職の英雄だらけだが、勇者の力だけ異常に強いため、戦いは勇者任せでいるが、勇者はまだ幼く情緒不安定なため、勇者の精神安定剤として中級職の主人公はパーティーに参加しているが、戦闘では役に立たないため、パーティーメンバーから疎まれないように、斥候や偵察等、危険で誰もやりたがらない裏方の仕事をすることで居場所を確保していたものの、パーティーメンバーからのやっかみはやまず、最終的にはパーティーから追い出されてしまう
主人公がいなくなった勇者パーティーは、今まで主人公がやっていた斥候や偵察がなくなったため、いなくなって初めてその重要性に気づき、魔王軍に苦戦することになるが、ピンチになった途端、自分たちのことを棚に上げて手のひら返しするパーティーメンバーに、読んでいて非常にイライラさせられる
ここまで読んでもらえれば気づく人がいると思うが、設定が「真の仲間」にとても似ているが、実家に帰った主人公を待っていたのは、スローライフではなく、田舎のクズ人間どもにハメられて借金まみれにさせられた、主人公の家族である美少女エルフ
物語としては、主人公が最前線で得た装備やアイテム、スキルを駆使して、冒険者として田舎で無双して金を稼ぎ、莫大の借金を返していくといった内容になる
主人公の戦いは結構熱くて面白いのだが、使っている武器が猟銃のためか、火薬入れ・弾入れ・押し込み・火縄、といった過程を何度もやるので読んでいて途中でダレてくる
主人公家族以外の登場人物がクズが多すぎて読んでいて結構ストレスが溜まり、結局はそいつらに中途半端な形でしかやり返せないのでスカっとしたシーンが少なく、モヤモヤしてしまう
「真の仲間」と似た設定である点は置いておいて、作品の設定や内容は悪くなかったが、どこも中途半端なところが多いのが非常に残念だった、さらに打ち切りのため、全2巻で中途半端なところで終わってしまうが、なろうの方では続きが読めるので、気に入ったのなら、なろうでも読むことができる
正直、勇者パーティー追い出され系なら「真の仲間」の方が面白いので、読んだことがないならそちらをおすすめする、「真の仲間」以外で、パーティー追い出され系が好きなら読んでみても悪くないかもしれない作品

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