変人のサラダボウル2巻(ラノベレビュー・感想)

岐阜県を舞台に冴えない貧乏探偵の主人公と、クーデターにより国が滅びた異世界の皇女で魔法使いのヒロインが現代に逃げた先で出会った主人公の事務所に居候し、ゆるい岐阜での生活を送る日常系ラノベの2巻

前巻ラストでヒロインの元居た世界が地球であり、現代とは違う歴史を辿った日本であることが判明したものの、特にそれが重要視されることもなく、今巻でも前巻と同じく淡々とゆるい日常が繰り広げられる内容になっている

物語の大半はホームレス生活をするリヴィアの話で、騎士であり真面目な性格の彼女がホームレスの傍ら、犯罪に巻き込まれ、悪徳宗教に加担し、どんどんダメ人間になっていくのが読んでいて面白く、温い生活を過ごす過程でパチンカスになり、ダメ人間の台詞を吐いている姿には笑ってしまった

主人公とヒロインも探偵としての仕事をこなしているが、貧乏探偵である主人公の元に訪れる仕事は大した仕事ではないので、本当に些細なちっちゃい事件の報告を上げるだけで、物語に大きな影響を与えないが、主人公の仕事の裏ではお得意様の弁護士や元後輩等が暗躍しているうえ、主人公を虎視眈々と狙っている様が伺え、今後はラブコメ入ってくるのかも気になるところ

前巻で登場したキャバ嬢のプリケツの本名も明らかになったが、平坂作品の「妹さえいればいい」のぷりけつ先生と何か関係があるのかと思っていたが、一切関係のないキャラだったが今後もリヴイアとの絡みは増えていくと思われる

常にゆるい雰囲気で物語が進み、個性的なキャラがたくさん登場し、何かが起こりそうな予感するも何も起こらない日常が続き、物語が大きく動いたりしないのだが何故か読んでいて楽しい気分にさせられる

物語に大きな起伏がないので全く展開が読めず、今後も物語がどの方向に進んでいくのかさっぱりわからない、しかし何故か続きが読みたくなってしまう不思議な作品

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