変人のサラダボウル4巻(ラノベレビュー・感想)
12月 21, 2022
岐阜県を舞台に冴えない貧乏探偵の主人公と、クーデターにより国が滅びた異世界の皇女で魔法使いのヒロインが現代に逃げた先で出会った主人公の事務所に居候し、ゆるい岐阜での生活を送る日常系ラノベの4巻
プロデビュー直前でバンドメンバーがインサイダー取引で逮捕されるという衝撃の展開で終わった前巻からの続きで、今巻のメインは望愛の逮捕から起訴までの話ということで、主人公を狙っている年増弁護士ブレンダの活躍がメインとなり、主人公の出番はほとんどなく、毎回面白かったクズの道を突き進んでいるリヴィアもパトロンの望愛がいないため派手な散財も出来ずにいたのでイマイチ面白い場面はなかった
メインヒロインとなるサラは中学に上がり、主人公に惚れている友奈と合流するが、ちょっとの絡みで終わってしまい、残りはクラスメートとの学校行事の旅行がメインとなり、相変わらずの岐阜ネタ満載の内容になっている
今巻は逮捕された望愛に焦点が当たっているため、警察の取り調べや留置施設について色々と書かれているのだが、リアリティを求めているのかよくわからないが、やたらと警察をディスる箇所が何個も目につき、作者の警察への個人的恨みでもあるのかと変に勘ぐってしまう程で、「こんな説明とか注釈いらなくない?」というような文章が所々に出てくるのが邪魔で物語に集中できなかった
未だジャンルが良くわからず、物語の方向性もよくわからない作品で今後の展開がまるで予想できない不思議な作品