ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5巻(ラノベレビュー・感想)
社畜の主人公が家出女子高生を拾って同棲し、美少女ヒロインの誘惑にも負けず一切手を出さずに家族生活を続けていく過程でお互いに好きあっていく、JK同棲系ラノベの最終巻
社会人のおっさんが女子高生と同棲するラブコメの走りともいえるこの作品、最近アニメ化もされアニメが放送された途端このブログでも同作品のレビューに多数アクセスがあったが、その検索ワードが「沙優 処女」「沙優 非処女」だったのでちょっと笑ってしまった
4巻でヒロインの家出の理由が明らかになり、5巻は物語の最後として家出していたヒロインの実家に主人公が一緒に帰り、毒親である母親との対面の後押しをして、ヒロインが元の生活に戻るのを手助けするといった内容
母親もヒロインが話していた通りの毒親なのだが、一番の諸悪の根源は父親にあるのだが、この父親が出てこない以上なんとも言えない結末で終わってしまうが、一応ヒロインは前を向いて生きていくこととなる
主人公とお別れということで、ヒロインが1巻ばりに肉体関係を主人公に求めるのだが、主人公を求める理由が1巻の時の心情とは違うものの、自分の価値が身体しかないと思っているところが読んでいて成長しているんだかしていないんだか何とも言えない気分になった
それ以上に何とも言えない気分にさせてくれたのが、最初から最後まで相思相愛だけど男女の関係にならない主人公とヒロインに振り回された、高齢処女の後藤さんが不憫でならない、まぁ元々主人公のこと好きなのに振るとかいう訳のわからん思考回路の人なので自業自得なのかもしれないが、今巻も登場するがラストのほんのちょっとだけで、未だに主人公に好意を寄せているあたり、主人公のストーカーになって主人公をそのうち刺しそう気にすらさせられてしまった
それでも物語としては、予想通りというか特に更なる事件が起こることもなく、素直にハッピーエンドをむかえるのでモヤモヤしたり、ストレスを感じることなく読み切ることができた、個人的な印象だが同棲系ラノベは打ち切りになってしまう印象が強い中、ちゃんと物語が完結しているところがうれしい
全5巻とちょうどいいくらいの長さで、家出少女同棲系ラノベの王道とも言える作品、主人公や設定にツッコミどころは多いものの、同棲系ラノベを読んだことがない人にはおすすめな作品

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