本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられません～２７巻第五部「女神の化身Ⅵ」

何よりも本を愛する主人公が死んで異世界転生し、転生先で知識チートを使って本を作っていく過程で何故かどんどん成り上がっていってしまう、長編異世界転生ラノベの２７巻

主人公の王族入りが決定したことにより、ここ最近不仲だったヴィルフリートとの婚約解消から始まり、王都行きへの準備にかかるゴタゴタ、トゥーリの成人式、フェルディナンドからのキナ臭い手紙と相も変わらず盛りだくさんの内容

ここ最近は学園で政治に巻き込まれ重い空気の話が続いていた中、自領に戻り多くの味方に囲まれたことで読んでいてホッと一息つける雰囲気の巻だった

特にトゥーリの成人式で久々に本当の家族と会えた主人公の喜びの祝福があふれ出すシーンは心が打たれ、挿絵の主人公の表情も非常に良かった

ラストは、ランツェナーヴェの王族であるレオンツィオと作品中一の嫌われキャラであるディートリンデとがついに邂逅してしまうので、ホッとしたのもつかの間次巻では物語がさらにキナ臭い方向に進むこととなる

書き下ろしは、リーゼレータとジルヴェスターの物語、特にジルヴェスターの話はこの作品の根幹に関わる部分ともいえる部分なので、WEB版を読んでいる身としては読んでいてニヤリとさせられた

最終章もようやく折り返し地点を迎え今後もラストに向かって突き進んでいき、アニメ化３期もまもなく始まり、まだまだ人気が衰えず、最初から追いつくのは大変だが読み始めれば一気に読み進めてしまう長編ラノベのおすすめ作品

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