本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~29巻 第五部「女神の化身VIII」
5月 11, 2022
何よりも本を愛する主人公が死んで異世界転生し、転生先で知識チートを使って本を作っていく過程で何故かどんどん成り上がっていってしまう、長編異世界転生ラノベの29巻
前巻がフェルディナンド救出作品の前半だったこともあり、今巻はその後半で主人公がダンケルフェルガー軍と共にアーレンスバッハに乗り込みフェルディナンドを救出するまでの内容になっている
書き下ろしや加筆には主人公がフェルディナンドを救出している際のエーレンフェストの様子や各領主や貴族の奮闘や暗躍が描かれ、本編ラストでは中でもゲオルギーネがいかにしてエーレンフェストやジルヴェスターに恨みを持つように至ったかが描かれている
今までの主人公やエーレンフェストに対するひどい仕打ちがあったため、ゲオルギーネに対して悪い印象しかなかったのだが、今巻の話を読むとその人生が不憫でならず、逆に好き勝手に生きて苦労もなく恵まれた人生を送るジルヴェスターがちょうどアニメでも好き勝手やってるところでもあるので、強い憤りを感じてしまった
書き下ろしの物語の中では主人公がフェルディナンドを救出したシーンがフェルディナンド視点で描かれ、幼い子供としてか見ていなかった主人公が年相応の美少女に成長して自分を救出しに来た姿に困惑する心情が描かれていてるというファンならたまらない内容で、この話だけでも今巻を読む価値があった
おそらく、残り1,2巻で物語は終結すると思われ、現在はアニメ3期も放映中と今後も人気が衰えない作品、今までもWEB版と文庫で内容は変わらないものの加筆により物語の厚みが増していることから、ラストでの加筆がどうなるか楽しみな作品