カノジョの妹とキスをした。4(ラノベレビュー・感想)

相思相愛な彼女の実の妹から積極的に好意を寄せられ、献身的かつ自分を理解しとことん甘やかしてくれる実の妹に徐々に気持ちが傾いていき浮気する、不純恋愛ラブコメ、いもキスの最終巻4巻

とうとう、妹と恋人同士でいる姿を姉に見つかるという修羅場を予感させる展開で終わった3巻から1年ようやく最終巻となる今巻が発売された

3巻では修羅場が始まるかと思いきや時雨のヘタれにより修羅場フラグが回避されたが、最終巻である今度こそ始まるといったタイミングで主人公達の両親が帰宅したことで、またしても修羅場が先延ばしになってしまう展開には非常にヤキモキさせられた

主人公の気持ちは完全に妹の時雨に向いており、早く真実を姉の晴香に告げようとするも、傷心中の晴香をこれ以上傷つける勇気が出せず自己嫌悪するも、そんな主人公を受け入れさらに甘やかす時雨に益々惚れ込み泥沼にハマっていく

晴香は芸能界デビューを諦め、部活も辞めてしまい空っぽになった心を主人公に埋めてもらおうと依存していくが、晴香への恋心を失った主人公の塩対応から時雨と主人公の関係に薄々勘付いていき、信じていた二人に裏切られたショックで

正統派ヒロインから徐々にヤンデレヒロイン化していく様が非常に不気味で恐ろしく、更に要所要所で挟んでくる挿絵がまた素晴らしく作品を何倍にも面白くしてくれていた

またしても修羅場回避の展開から始まり物語自体も王道なNTR展開かと思いきや、いい意味で裏切られ、次から次へと始まる衝撃的な展開で続きが気になり読む手が止まらず一気に読み終えてしまった

そんな物語の中で特に印象に残った台詞は虎子先輩が主人公に言った「恋人は一番仲のいい相手じゃなくて一番喧嘩する相手」という台詞は非常に含蓄がありとても心に残った

ラストは賛否両論あると思われるが管理人は非常に面白いラストと結末に思えた、というのも色々原因はあったとはいえ、元々は彼女の妹の横恋慕からの始まった浮気というひどい裏切り行為の果てが安易なハッピーエンドでは物語としてしまらないし、人によってはハッピーエンドともバッドエンドとも思える物語の締めくくりはこの作品にピッタリとハマったラストと感じた

2巻から1年1冊ペースというラノベでは非常に遅い刊行ペースの作品であったが読み終わってみれば、これだけの完成度であれば文句のつけようがない

全4巻と長さもちょうどよく、巻を読み終えるごとに続きが気になる作品なので物語が完結した今こそ読んだことのない人には是非読んでほしいオススメの作品

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