妹はカノジョにできないのに(ラノベレビュー・感想)
自他共に認めるシスコン主人公とブラコン妹が血の繋がっていない兄妹であることを知り、兄妹でなくなってしまったが故に引き離されるもお互いに惹かれ続ける、兄妹ラブコメ
主人公は背も高く顔も悪くないのでモテるタイプの男だが、度を越したシスコンであるため彼女を作らず、家でも外でも妹と常に一緒でところかまわずイチャつき、周囲には妹は世界一可愛いと言い放ちとことん甘やかす
ヒロインである妹は、身体つきは大人顔負けのプロポーションだが、拗らせたシスコンで、中学3年生になっても、未だに兄と同じ部屋で生活することに固執し、目の前で着替えるのは当たり前で、兄好みの下着をつけ、風呂も一緒に入り、胸や尻も平気で触らせるという傍から見れば病んでいる兄妹であるが、行き過ぎた好意はあるものの付き合いたいや結婚したいとは思っていないので、キスやセックスといった一線は超えていない関係
主人公、ヒロイン共に二人の関係が狂ってるのは自覚しているものの、兄妹である事実から一線を越えたいという感情はないのだがからセーフという考えを元にところかまわずイチャついていたが、両親の離婚を機に二人が連れ子であることが告げられ、主人公は父親と二人で住み、ヒロインは母親に連れられて遠方に引っ越すことになる
ヒロインである妹がそばからいなくなったことで、主人公に近づけなかった女の子からのアプローチが過激になっていき、段々と伝説のクズ主人公である伊藤誠のように女の子に手を出していく姿にはヘイトが溜まるが、本当に大切にしたいのは妹だけという裏返しからきているように思えた
歪だった二人の関係は血の繋がりがなくなったことで遠距離恋愛といえども、純愛ルートに向かって進むのかと思いきや、複雑な人間関係、倫理観や世間体に主人公が振り回されていく様が面白い
ラストは衝撃の展開でしめられ、この作品のタイトルの本当の意味がわかりニヤリとさせられる
2巻連続刊行ということで来月すぐに2巻が発売予定になっているがラストが衝撃の展開でしめられている以上、続きがすぐに読めるのはうれしいが、1巻がWEB版と内容がほとんど変わらなかったが、2巻での結末がWEB版と変わってくるのかが気になる作品