妹さえいればいいレビュー
理想の妹を求めて妹ヒロインラノベを書き続けている妹キチガイ作家と、主人公ラブな変態天才美少女作家のヒロインが、作家仲間や編集者達とのドタバタな日常をギャグ満載で描かれた、ラノベ作家を舞台にしたラブコメ作品
「はがない」の平坂読先生の別作品で、今でこそ珍しくないが連載当初は珍しかったラノベ作家が主人公の作品
内容的にはギャグが多めで、編集者ネタや作家の内輪ネタ等、ラノベ業界に関するネタが多くみられる作品で、「はがない」と同じくアニメ化もされていたが、「はがない」ほどの人気はでなかった
はがない以上に、作者のクセが強い作品で、ギャグやネタがぶっ飛んでおり、SEXシーン等のエロ描写も直接的に描かれているので、好みが非常に分かれる作品
この作品を読み始めて、1巻の冒頭から兄のパンツを食べる妹が登場し、タイトルのこともあって、開始5秒で度肝を抜かれ、物語がどのように展開していくのか全く予想がつかなった
物語は、終始ギャグ満載の日常的な話がほとんどだが、所々で主人公が天才ヒロインの才能との差に嫉妬しながらも、ヒロインの作品に負けない最高のラノベ作品を作ろうとする葛藤や、ヒロイン達との恋模様がちょうどいい感じのバランスで構成されている
管理人が特に好きなシーンは、時代劇ラノベの帯を考えるシーンで、編集が悪ふざけをして、様々なネタ帯を作る話が面白く、挿絵には帯付きのラノベ表紙のがポンポン登場し、ラノベで久々に声を出して笑ってしまった
最終章となる後半巻は、それまでとガラっと変わってシリアスな展開が続き、初めは9:1くらいの割合でギャグが多かった内容が最後には、1:9くらいの割合にまで変化する
ギャグが減って当初の作品の雰囲気が大分変ってしまうのだが、それでも話が面白いので最後まで飽きることなくグイグイ引き込まれてしまう
昨年完結し、全14巻完結と決して短くはないが、1冊1冊が300ページないくらいの量なので、一気読みしてもそこまで疲れない、というか続きが気になって一気に読んでしまえる
最近はラノベ作家が主人公だったり、編集の世界を舞台にしたラノベが増えているが、その先駆けとなった作品であり、このジャンルの王道でもあり、知名度、人気ともにNO1な作品
「はがない」以上に好みが分れる作品だが、部隊や設定を抜きにしても、ラブコメ好きな人には是非おすすめな作品

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