陰キャになりたい陽乃森さん(ラノベレビュー・感想)

オープンオタクで自他共に認める陰キャの主人公が、陽キャでカーストトップの美少女ヒロインに頼まれて、所属する陰キャ部のメンバーとともに陰キャとは何かを教える中、陽キャなヒロインに振り回される学園ラブコメ

主人公は陰キャであることに卑屈にならずにかといって陽キャを恨むこともなく、陽キャは陽キャ、陰キャは陰キャで接触なく過ごすことが一番という信条を持ち、陰キャが無理して陽キャになろうとすることこそ一番間違っているという考えをもち日々自分の好きなオタクライフを過ごしている

一方ヒロインは明るく友達も多い美少女でクラスのカーストもトップ、養殖ではない天然の生まれながらの陽キャで発言行動全てが陽キャそのものであり、どんな発言をしても許され、それがいかに優れているかも自覚できないほどの陽キャ

そんなヒロインが主人公の所属する陰キャ部に現れ、部員の貞子みたいな長身幼馴染と自称陽キャな残念腐女子の後輩と3人で、ヒロインに頼まれて陰キャとは何かを教えこむ過程で陰キャと陽キャが仲良くなっていくといった流れの作品

1巻はタイトルどおりの展開で、ヒロインに対して主人公たちが陰キャの見本を見せ、ヒロインが陰キャの真似をするも陽キャになってしまうといったコメディ要素が続き、後半になりヒロインが陰キャになると周囲が掌を返すのが生々しかったがラストはちゃんとハッピーエンドなので嫌な感じはなかった

2巻になるとヒロインはもう陰キャを目指しておらず、ヒロインが陰キャ部の二人を陽キャをにする内容になり、段々陽キャになっていく幼馴染の成長を喜んでいいのか悲しんでいいのかで揺れる主人公の葛藤が1巻にはない面白さがあった

元々3巻が出るか微妙だったらしく、2巻でまとめるため2巻の後半はちょっと駆け足気味だったが辺にダラダラするよりはすっきりと終わっているので全2巻

そこそこ面白い作品だったがイマイチ人気が出なかったためか3巻は発売されず2巻完結となっているが一応物語としてはちゃんと締めくくられており、2巻完結の読みやすいラブコメ作品

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