異世界はジョーカーに微笑んだレビュー
SAT隊員のヒロインが殺し屋の主人公もろとも殺され、二人一緒に異世界転生し、召喚した神様っぽい悪魔からチート能力をもらい冒険する異世界転生ラノベ
転生した異世界は、中世ヨーロッパ並みの世界観で平民は貴族的な立場の奴らに好き勝手されている世界のため、やたらと残酷に人が殺される話や凌辱される展開が非常に多いので、これ系の話が苦手な人は読んでいてちょっときついかもしれない
主人公は子供時代に幼い妹を殺した実の両親を殺したことがきっかけで、成長して殺し屋になり、世間からは正義の殺し屋と呼ばれ、人々からは称賛を受けてはいるものの警察に追われる存在であり、そんな中捕まえにきたヒロインを拘束中にヒロイン毎警察に殺されたことで異世界に転生する
主人公自身は自分の殺人を「正義」ではなく、ただの「趣味」として語り、殺す前に拷問にかけて依頼者の恨みを晴らしてから殺していく、ダークヒーロー的な感じ
主人公に凄くクセがあり、常に斜に構え本心を語らない皮肉屋で、セリフの前にやたらと「ふむ」とか言ってしまう、嫌いな人は本当に嫌いなタイプの主人公
主人公が転生時にもらった能力は、人の感覚をだます錬金術と一緒にチート能力ももらっているのだが、チート能力は使わずに、錬金術と元々ある殺人鬼としての能力で人をだまして追い詰め、敵を殺していく
主人公はターゲットを殺す前に、依頼者の恨みを晴らすために相手を簡単に殺さず、拷問にかけて殺すので、敵を倒してもどこか後味が悪い感じが続き、単純な勧善懲悪という感じにはならない
ただ、物語自体はしっかりと作られていて面白く、主人公もヒロインもチートな力を持っているが、特に主人公はチート能力は使わずに、人を騙したり、罠にはめたりして敵を追い詰めるので、俺TUEEE的な的なバトルではなく、頭脳線で倒す場合が多い
主人公のキャラ、多々ある鬱展開に読む人を選ぶと思うが、単純な勧善懲悪ものに飽きた人にはおすすめできる作品

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