きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる?(ラノベレビュー・感想)

本好きの陰キャボッチ主人公が、一目惚れした本好きで同じ同好会のひとつ上の美少女先輩ヒロインとお試しの恋人関係になり、ことあるごとにからかってくる先輩ヒロインの小悪魔ムーブに主人公が右往左往する恋模様を描いた学園ラブコメ

子持ちの母親や、アラサー等、年上とのラブコメに定評のある望公太先生のこれまた年上ヒロインとのラブコメ作品、今作は年が一つ上なだけなので2つの作品のようにジェネレーションギャップや年上なのに初々しいというギャップはなく、高校生らしいお互いに初々しいラブコメとなっている

主人公は陰キャボッチにも関わらず美少女ヒロインと付き合うことになるので、よくいるラノベ主人公でヘイトを集めそうな設定だが、その陰キャっぷりや内弁慶な感じが妙にリアルで、実際に高嶺の花と半ば諦めているような美少女と付き合うことになったら自分もこんな行動してしまいそう、と納得させられてしまう表現力は流石というほかない

ヒロインは主人公が自分に惚れている事に気付いたことがきっかけで自ら主人公に交際を持ち掛け、ツンデレで強がる可愛い年下をからかう小悪魔ムーブをしょっちゅう見せ、文章で直接的に表現はされていないものの、どこか漂うポンコツ臭があり、主人公には見せない照れてる姿の挿絵がまた素晴らしい

2巻ではヒロインの家庭環境が明らかになり、二人の関係も少し進展する中、主人公の何気ない行動により、ヒロインが傷ついてしまうところで終わっており、3巻では、作中でちょいちょい登場するヒロインが主人公に好意をよせるきっかけとなった文化祭で出来事が描かれるとのことだが、3巻の発売日は未だ未定である

2巻の発売から1年半近くたつも未だに3巻発売の情報がなにもないので打ち切りになってしまったのかもしれない、3巻が発売されずにこのまま終わってしまうのならとても残念な作品