公女殿下の家庭教師10巻(ラノベレビュー・感想)
2月 7, 2022
異常なまでに自己評価の低いイケメン天才魔術師主人公が、才能を開花させられない公爵の天才娘達を家庭教師として指導し、その才能を開花させると同時に教え子達から好かれまくるという、魔法ファンタジーハーレムラノベの10巻
前巻ラストでは宮殿を炎上させ王族に喧嘩を売ってリディアと二人で水都に向かうところで終わり、今回はその水都が舞台となる
表紙は8巻同様リディア単独だが、8巻の殺伐とした雰囲気とはガラっと変わり新妻のような佇まいのリディアでわかるように、今巻は完全丸々リディア会で、メインヒロインであるはずの教え子達の出番はほとんどなし
内容は終始主人公とリディアの新婚旅行ともいえる、リディアが思う存分主人公に甘えまくる内容だが、所々に政治が絡んだきな臭い内容が入り込み、終盤は真面目な内容となる
正直、政治関係で度々登場する新しい貴族の名前が多く、情勢が複雑で読んでいてイマイチ状況が掴めなかったので、この辺はもっとサラっと流した方がよかった気がした
ただそんなシリアスな展開の中、ラストでは本気の主人公とリディアの全力を使ったバトルもあり、今までだったら瞬殺の俺TUEEE展開だったのが一変、二人が苦戦する姿が印象的だった
リディアが登場するたびに思うが他のヒロイン達の入り込む余地が全くないようにみえ、主人公の性格的にハーレムエンドはありえないので、今後のリディア以外のヒロインがどうやって主人公を攻略しようとしていくのかが楽しみな作品