西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 10巻レビュー
裏では世界一の実力を持つハイスペックなフツメンが、普通の青春に憧れて、彼女作りに全力を傾ける異能系ラブコメ、西野の10巻
ブログでは何度も紹介している、管理人大好きぶんころり先生の作品で、9巻は前半がWEB版の加筆修正、後半が完全新作だったが、10巻はオール新作書き下ろし
9巻のラストでホストクラブに向かう西野の後ろ姿で終わっていたので、今回は西野がホストクラブで活躍する話と、ガブちゃんと初遭遇した以来のシリアルストーリーの2本仕立てで、文句なしに面白かった
毎巻その行動力で読者を驚かせてくれる西野だが、今巻ではホストクラブで売り上げをあげるため、メイクや服装で雰囲気イケメンになってしまう
どこからどう見てもクラスに2、3人はいるレベルのフツメン主人公のイケメンすぎる行動が面白いのに、イケメンになってしまったら、物語として成立しないのではないのかと思ったが、雰囲気イケメン程度では収まらないのが西野である
顔面偏差値を上げ、多少のシニカルや決め台詞なら耐えられる力を手にいれ、ホストクラブ編のラストの決め台詞も非常にカッコいいのだが、雰囲気イケメン程度では全力の西野節には力及ばず、周囲をイラつかせる感じが「これぞ西野」という感じで非常に面白かった
シリアス編では、またしても委員長がガッツリ西野の世界に巻き込まれてしまい、今回は完全に委員長のボディーガード役として、シニカル控えめに真面目に敵組織から全力で守る姿に、あの委員長ですら心揺らいでしまい、その心情を「トゥクン」という言葉でたくみに表現するのは、いかにもこの作者の味が出ていた
そんな活躍する西野だったが、今回一番活躍してカッコよかったのは、ここ最近戦闘力と精神力が爆上がりの委員長、さすが国立外語大を目指していない
今巻ラストでシリアス方面が大分片付いたようなので、次巻は学園生活がメインになると思われる
シリアス編も悪くはないのだが、やっぱり西野は日常生活における西野のウィットにとんだ場違いなシニカルが一番面白いと思うので、次巻も大いに期待できる

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