同い年の先輩が好きな俺は、同じクラスの後輩に懐かれています(ラノベレビュー・感想)
中学3年生の時に交通事故にあい高校受験できなかったために1年留年してしまった主人公が、好きだった同級生が進学した高校に入学し、そのクラスで中学時代可愛がっていた後輩と同じクラスメートとなり、主人公の恋を応援する名目のもと後輩から付きまとわれる学園ラブコメ
物語の初めから主人公は先輩ヒロインが好きであることが一貫しているが、メインヒロインは後輩ヒロインで、主人公の恋を応援すると言いつつも明らかに主人公への好きムーブが随所に見られ、物語の展開も後輩ヒロインが中学時代にどのようにして主人公へ惹かれていったかが描かれていく
主人公は小学校時代のトラウマが原因で少数派になることを恐れ周囲に自分が留年していることをひたすらに隠すが後輩ヒロインが「先輩、先輩」と纏わりつくので早い段階でバレ始めるも、往生際悪くいつまでたっても先輩ヒロインへ留年していることを隠す姿にはヘタレを通り越していい加減イライラさせられる性格
先輩ヒロインは、アニオタの天然鈍感美少女で主人公と中学時代に一度しか会話していないのに主人公を覚えており、絡みはほとんどなかったのに再開してからやたらと主人公へ好意を寄せてくるも、未だ人を好きになったことがないとか、恋がわからない等と言っている若干頭お花畑な性格
後輩ヒロインは、中学時代は主人公と同じ陸上部に所属し主人公が常に面倒を見ていたので 主人公を追いかけて同じ高校を受験し、 中学時代は眼鏡に三つ編みの地味子だったが、主人公の気を引くため眼鏡を外し、髪を染め、高校デビューを果たすも、主人公から先輩ヒロインへの好意を知り、主人公への想いと共に後ろめたさもあったことから主人公の恋を応援することとなる
主人公の恋を応援する過程で以前より主人公と接する機会が増えたことで益々主人公を好きになってしまった後輩ヒロインがその気持ちを主人公へ伝えることで物語が大きく進んでいくことになる
1巻で後輩ヒロインは主人公と先輩ヒロインの恋を応援するキューピッド的立場だが、2巻では後輩ヒロインが主人公への想いを伝えたため、先輩、後輩ヒロイン二人との三角関係が始まるといった流れで物語が進んでいき、
留年して好きな同級生が先輩、自分を好きな後輩が同級生というちょっと面白い設定だったが、キモである先輩、後輩、同級生という設定を活かしきれておらず、ただの同級生と後輩との三角関係ラブコメになってしまっているのが少し残念なうえ、2巻発売から1年以上たつも未だ3巻の情報がないので、打ち切りが濃厚の作品