パンツあたためますか?(ラノベレビュー・感想)

ノストラダムスの予言を信じ世界が終わると思い込み、何事にも適当に生きていた主人公が予言後も生きているのが嫌になり、かと言って自ら死ぬこともせずに日々を怠惰に生きている主人公と、突然主人公の部屋でパンツを漁っていた躁うつ病で依存体質のしヒロインとがお互いに依存しあうダメカップルを描いた病み系ラノベ

主人公は昔からオカルト好きだったが高校3年の時に世界滅亡の予言を信じ、大学受験もそこそこに同級生に告白し惨敗し、大学受験も失敗して入学したF欄大学でも授業に出ず単位を落とし、かと言ってバイトをするわけでもなく日々自堕落に生活しているダメ大学生の典型

ヒロインは何の脈絡もなく主人公の部屋に現れパンツを漁っているところを主人公に見つかるという衝撃の出会いで、主人公をストーカーしていたことが発覚し、主人公も最初はヒロインを恐れ避けていたものの、見た目が主人公の好みドストライクであったため、徐々にヒロインに心を惹かれていく

物語が進むにつれて二人は共依存する関係になっていくも、ヒロインの病気や主人公を好きになった背景が明らかになり、ヒロインのことを真剣に思う主人公がこのままの関係ではいけないと考え、行動に移すといった展開

2巻は1巻の後日談的な内容となっており、ヒロインの登場はほとんどなく、新ヒロインが登場し、様々な人間関係に巻き込まれながらも、主人公のヒロインに対する強さが描かれていた

スニーカー文庫の大賞受賞作品であり、タイトルは「パンツあたためますか?」というふざけた感じのタイトルになっているが、元々のタイトルは別であったため、作品自体にパンツの重要性はなく、ラノベではあるものの物語自体は結構真面目な内容となっている

物語としては1巻で完結しており2巻は蛇足的な感じが否めないが、打ち切りのため全2巻と読みやすく、王道的な結末が好きでない人や、ちょっと変わったラノベが読みたい人にはおすすめな作品

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