ロクでなし魔術講師と禁忌教典20(ラノベレビュー・感想)
2月 21, 2022
魔術の才能のない主人公があらゆる手段を駆使してボロボロになりながらも、強敵を倒し、生徒と世界を救う魔法ファンタジーラノベ、ロクアカの20巻
セリカの記憶や正義の魔法使いの正体といった物語のキモともいえる秘密が判明し物語が大きく動いた前巻に対して、今巻は主人公たちが過去に飛んでいる間のサブキャラ達の帝国を守る戦いをメインとした内容、クライマックスに向けた最後の総力戦ということもあり、懐かしいを通り越してイマイチ思い出せないキャラまでもが登場するのはまさしく最終決戦といった感じの内容だった
総指揮官となったイヴの采配により天の智慧研究会の魔術師との特務分室メンバーとの一騎打ちという熱い展開が多く繰り広げられ、ここでも過去に登場した特務分室のメンバーが登場し、その能力と強さを見せつけることになり、シリーズを読んでいる人なら誰でも読みながらニヤリとしてしまう展開が良かった
あちこちで繰り広げられる戦いのなか、それぞれ覚醒したリイエル、イヴ、アルベルトの三人が天の智慧研究会の最強格三人とそれぞれタイマンを張り、戦いが過熱し力が拮抗する中で物語が終わることになり、次巻では三人の戦いの結末に、主人公達が現代に戻り、ラスボスとの戦いに臨むといった展開が予想される
前巻で主人公が過去に飛んでいる時の話ということもあり、登場はほとんどなく強キャラ登場ばかりで、少し物足りなかったものの、今巻でクライマックスに向けてのお膳立ては済んだ感じがするので、次巻からはこのシリーズの読みどころである主人公がボロボロになりながらも勝利を掴む姿が拝めると思える
20巻という大台にのりファンタジーラノベとして大作ともいえるこのシリーズ、伏線もほとんど回収され、ラストがどのような結末になるのか楽しみな作品