ロクでなし魔術講師と禁忌教典21巻(ラノベレビュー・感想)

魔術の才能のない主人公があらゆる手段を駆使してボロボロになりながらも、強敵を倒し、生徒と世界を救う魔法ファンタジーラノベ、ロクアカの21巻

前巻から始まった、主人公を欠いての帝国防衛戦の続きで、メインバトルとなる、イヴ、アルベルト、リィエルと天の智慧研究会幹部との一騎打ちが決着するまでの内容となっている

イヴはエレノアに対して、1対1では瞬殺できるものの倒しても倒しても死なない相手に対し徐々に魔力がなくなり苦戦する中、なんとかその不死身のカラクリを解明するために試行錯誤し、リィエルは前巻で覚醒したものの結局仲間を捨てきれないことから覚醒しきれずにエリエーテに再度瞬殺されてしまう

強さの底を全く見せないパウエルに対し、全てを理解できる黄金の眼でその強さを理解しようとするもその闇の深さに理解が追い付かず返り討ちにあってしまうが、それでも諦めずになんとしてでも勝利をもぎ取るために泥臭い戦いに挑むことになる

イヴとリィエルの戦いは苦戦する戦いのさなか二人が覚醒し、その覚醒した力の力押しであっさり勝ってしまうのでそんなに面白くはなかったが、アルベルトの戦いは二人とは比較にならないくらい熱い戦いで面白かった

覚醒した力を使っても全く敵わない強大な力を持つパウエルに対し、その身を削ってボロボロになりながらも勝利を無理やりもぎ取る姿はその場にいない主人公そのもので、ラストの決め台詞を言うシーンには胸が熱くさせられた

幹部3人を倒した後には、ようやく前巻で出番のなかった主人公とシルフィ、ルミアが登場し、過去で手に入れた力で無双し始め、役者も勢ぞろいし、ラストバトルの始まりと思わせたところで衝撃的な展開が起こり物語が終わるが、このシリーズのファンなら予想は出来ていたと思える展開

予想どおりとはいえ、このシリーズのお約束展開とも言えるこの流れはわかっていてもワクワクさせられる

てっきり次がその次のあたりで終わりかと思っていたが、あとがきを読むともうしばらく続くような感じ、20巻を越え、未だいくつもの伏線が張り巡らされたこのシリーズが最後にどのように物語がたたまれるのかが楽しみな作品

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