私のほうが先に好きだったので。(ラノベレビュー・感想)

中学時代付き合っていた幼馴染の元カノヒロインを別れた後に好きになってしまった主人公と、別れた後もずっと好きでいるクール系美少女ヒロインが、主人公への想いを断ち切るために親友のお嬢様と主人公を交際させようとするも、二人からの恋の相談や目の前で二人がイチャイチャする姿を見せられことにより傷つき嫉妬する学園ラブコメ

主人公は中学時代に幼馴染のヒロインから告白されて付き合うも、思春期が遅かったため家族愛的な好きな感情のみで付き合ってしまい、その温度差に疲れてしまった元カノから「友達の時の楽しかったから友達に戻ろう」と言われてこれにすんなり了承してしまう

主人公はヒロインとの恋人関係が終了し安堵するも、その後にちゃんとした思春期が訪れることでヒロインへの恋愛感情に気付き、ヨリを戻したいと思うものの、自らの失態でヒロインを傷つけ恋人関係を解消させた負い目と、ヒロインからの塩対応により尻込みしてしまう

ヒロインは主人公と別れた後も、その恋心は消えることなく未だ思い続けているものの、自ら別れを切り出したうえ、主人公が自分の事を異性として見ていなかった事実に傷つき、恋人関係に戻りたいと思うも、告白したら主人公を困らせてしまうと思い込み、主人公と同じく尻込みし、主人公を忘れるために親友であるお嬢様ヒロインを主人公と付き合わせるために紹介することとなる

主人公はヒロインの塩対応により脈がないと思い込み、ヒロインを忘れるためにヒロインの親友と恋人になることを決意するも、恋愛相談をすることでヒロインとの接点が増え、自然体で接せられるヒロインに対して、ダメだとわかっていながらも益々恋心を募らせてしまう

ヒロインは主人公に塩対応し、親友との仲を進展させようとアシストするも主人公が自分を優先する態度にイライラする半面、親友よりも自分を優先してくれていることに喜びを感じてしまい、そんな自分に自己嫌悪し、益々アシストに力を入れるも、それが不自然な行動に繋がり、主人公に心配してもらえるという悪循環に陥ってしまう

ヒロインは親友の恋を応援し、主人公への恋心断ち切りたいのに断ち切れず、恋心と友情の板挟みにあい、そんな葛藤の末溢れ出してしまうのが作品のテーマである「私の方が先にすきだったのに」に繋がり、そこまでの物語の流れがとても面白かった

ラストでは耐えに耐えてきた元カノヒロインの感情が爆発するところで終わっているので、今後展開される親友同士の三角関係がどのような泥沼に発展していくのかが非常に気になり、次巻発売が楽しみな作品

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