私のほうが先に好きだったので。2巻(ラノベレビュー・感想)
中学時代付き合っていた幼馴染の元カノヒロインを別れた後に好きになってしまった主人公と、別れた後もずっと好きでいるクール系美少女ヒロインが、主人公への想いを断ち切るために親友のお嬢様と主人公を交際させようとするも、二人からの恋の相談や目の前で二人がイチャイチャする姿を見せられことにより傷つき嫉妬する学園ラブコメの2巻
元カノからの告白に加え、親友である桜子の本性が計算高い小悪魔であり、主人公も覚えていない幼稚園時代の幼馴染であったこと明らかになるという怒涛の展開で終っていた前巻の続きで、1巻ではラストにしかなかった桜子の視点がメインとなって物語が進んでいく
ヒロインは主人公に対して桜子がいない3日間だけ恋人同士でいるよう願い、未だにヒロインが好きな主人公はこれを受け入れるも、桜子の存在が邪魔をして告白することが出来ず、3日後には告白前の関係に戻り日常を過ごすが、お互いに想いを募らせていく
主人公とヒロインは相思相愛でありながら、二人両取りを画策して桜子が引っ掻き回すせいで、主人公とヒロインの関係が拗れに拗れ、桜子自身も徐々にヒロインより主人公への想いに天秤が傾いていくせいで更に関係がややこしくなっていくもどかしさが読んでいて面白い
最終的には桜子の行動が原因でヒロインと桜子の友情にまでヒビが入ってしまい、傷心する桜子は主人公にすがり、桜子と同じくヒロインへの想いが届かないと思って落ち込んでいる主人公は、同じ相手への想いから深く傷ついている桜子へ同情し、お互いに傷を舐めあってしまいお互いの距離が縮まっていく
ヒロインは桜子との決別とたまたま出会った主人公の姉と話したことがきっかけで主人公へと攻勢に出て、ここで元カノと今カノとの思いで揺れる三角関係主人公の構図が完成することになる
ラストはまたまた衝撃的な展開で終わり、元カノと今カノがお互いの友情を捨て、主人公を巡った女二人のドロドロした修羅場な展開が始まるのかと思うと続きが今から楽しみ
内容はラブコメラノベっぽくは全くなく、三角関係や浮気、二股等のドロドロした女の戦いが好きな人にはおすすめな作品