佐々木とピーちゃん 5巻 裏切り、謀略、クーデター! 異世界では王家の跡目争いが大決着(ラノベレビュー・感想)

元異世界の大魔法使いが転生した文鳥をペットにした社畜の中年主人公が、文鳥と共に異世界スローライフを満喫しようとしたところ、異世界貴族抗争、異能力バトル、天使と悪魔の代理戦争に巻き込まれ、ついには巨大怪獣まで現れてしまった設定モリモリラノベの5巻

前巻で異世界・超能力・魔法少女・デスゲーム勢全員と共闘の末、ピーちゃんの超魔法で大怪獣を倒した事後処理から始まり、大捕り物だった報酬として主人公たちが休暇をゲットし、前半はサブタイトルにあるとおり久々の日常回だが、後半の舞台はガッツリ異世界できな臭かった王位継承問題が解決する

日に日に主人公のハーレムが出来上がっていくなか、今回一番グイグイ攻めたのは星崎パイセン、大怪獣を倒した功績を認められサムおじさんからの大型移籍オファーが舞い込むも、英語がわかないせいでこれを棒に振ってしまったくやしさから主人公を自宅に誘っての英語レッスンを強行するというホノボノした展開

主人公愛の強さでは頭を3つ4つ飛びぬけているお隣さんは、前巻で家がなくなり家無し子となったことで主人公との同棲が始まるのかと思いきや、常識人である主人公はそんなことは許さず距離をとった為ヤンデレ化が進み、ぶんころり作品としては大人しいキャラばかりのこのシリーズの中でどんなキャラになっていくのかが非常に楽しみ

管理人推しである合法ロリババァの二人静は痒い所に手が届く雑用を一手に引き受け、益々便利キャラになるも、キレのあるボケとツッコミ、下ネタをぶっこんできたりする姿は、余裕を取り戻し当初の強キャラ感が戻ってきているように感じていたが、ペーパードライバーである主人公の運転にマジビビりする姿は相変わらずポンコツ可愛かった

そんなクセのあるヒロイン達との日常が終われば、異世界では敵国の情勢を調べるための変装として、ラブリー文鳥ピーちゃんが、主人公が当初から求めて止まないキングオブワンワンであるゴールデンレトリーバーに変身したため、その愛らしさにどのヒロインよりもメロメロになってしまう主人公が微笑ましい

愛らしいピーちゃんと共にする異世界では、王位争いが最終局面を迎え、第一王子の謀略が明らかになり、最後はぶんころり作品としては非常に珍しい、しんみりせつない結末を迎えることになる

現在でもラノベ設定飽和状態である、異世界、超能力、魔法少女、デスゲーム、に加えラストではまたしても新たな新勢力が現れ、それでも一つの物語としてまとまり違和感なくスイスイ読めてしまうのは、流石ぶんころり先生としか言いようがない

このラノジャンル部門1位で、今巻も発売日売上1位と、とどまるところを知らないこのシリーズ、ぶんころり作品好きにはもちろん、ラノベ好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品

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