シェアハウスで再会した元カノが迫ってくる1巻(ラノベレビュー・感想)
高校時代から付き合い始め、同じ大学に進学した後に1DKで同棲し始めたが、見事に失敗し、ギスギスした生活の中でお互いに浮気をしていると思い込んだことが原因で別れ、心機一転シェアハウスに引っ越したところ、同じシェアハウスに元カノがいたことで和解し、ヨリを戻していく、ちょっと珍しいラブコメラノベ
お互い大学生で同棲経験もあるので、肉体関係まで済ませている主人公とヒロインという、同居系ラノベにしては珍しいタイプの主人公とヒロイン
主人公は、ヒロインが従弟と楽しそうに喫茶店で話をしているのを見て浮気していると思い込み、ヒロインは主人公が同棲生活がうまくいかない悩みを姉に相談しているところを見て、主人公が浮気していると勘違いして、お互いが浮気していると同時に思い込んだことがきっかけで別れることとなるが、シェアハウス先で一緒になり、お互いが勘違いしていたことを知り、お互いにヨリを戻そうとするも同棲生活の失敗が響いてヨリを戻せないといった展開が続く
主人公はシェアハウスの生活を通じて同棲生活中の悪かった点を反省することになるのだが、そのきっかけのひとつに管理人からの「親しき中にも礼儀あり」との言葉で目覚めるのだが、同棲生活中の失敗を読んでいると、お礼を言わないとか、暑いからベッドから叩き落とすとか、礼儀どうのじゃなくて人として当然のことが出来てないんじゃない?という気持ちになり、なんで同棲しようと思ったのか理解できなかった
主人公は元オタクだが、元カノのリア充ヒロインから手ほどきを受けてイケメンになっており、その女慣れした行動がイチイチ鼻につき、ヒロインは主人公を未だに大好きで、過去に肉体関係があったためか、嫉妬しては主人公の気を引くため主人公にSEXを迫ったりと、主人公、ヒロインともに魅力にかける
物語後半には、二人が別れるきっかけになった思い込みと勘違いで仲たがいになるかと思いきや、シェアハウスで培った社会常識により、同じ失敗をせずに今度はヒロインと和解するといった展開になりハッピーエンドで物語が閉められていた
シェアハウス+元カノという結構面白い設定だったが、肝心の主人公とヒロインの精神年齢が低すぎて、同棲生活でのトラブルが幼稚なので、そもそもなんで同棲生活しようと思ったのかイマイチ理解できず、あとちょっと何か足りないおしい作品
ヒロインと主人公は共にお互いの好意を認識しているうえ、その関係も修復されていることから続編が出るかはわからないが、1巻完結と考えればちょっと変わった同居系ラノベをサクッと読みたい人にはおすすめな作品