三角の距離は限りないゼロ7巻(ラノベレビュー・感想)
10月 13, 2021
小学生時代の家庭のトラブルにより二重人格になってしまったヒロイン二人から惚れられた主人公が同じ顔、身体を持なのに性格が違う二人の魅力に惹かれ、心が揺れ動くちょっと変わった三角関係恋愛ラノベ
前巻でついにヒロインの過去が明らかになるのかと思いきや、宙ぶらりんになったまま物語が進み、ラストでは再度主人公に恋人の選択を迫っており、物語のラストに向けて期待の高まる展開で終わっていて続きが気になっていた
7巻のページを開くと「矢野くんが、選んだ方が残ります。」と衝撃的な口絵に驚かされ楽しみに読み始めるといきなり主人公が壊れており、相変わらずの弱メンタルにちょっと辟易させられてしまった
今巻の内容は再度メンタルブレイクを起こした主人公を元に戻すために今まで出会ったキャラ達を訪問していく
そんな中で主人公を元に戻すべく久々に登場した小悪魔後輩の霧香が前回以上にパワーアップしており、霧香視点で描かれた主人公やヒロインに対する心情の中で、かなりぶっ飛んでいる性格がわかり面白かった
そしてラストは口絵にある衝撃的な台詞のラストシーン、そのシーンは文章から主人公の緊迫感が伝わり読んでいる方が緊張させられ、岬鷺宮作品の真骨頂ともいえるような文章だった
過去の岬鷺宮作品からキャラが多数出演し、初めて長く続いたこの作品もあとがきによると次の8巻でついに完結するうえ、すでにほとんど書きあがっている模様なので発売は結構早いのかもしれない
読んでいて何となくオチや展開が予想できるものの、このまま王道的に終わらせるのか、それとも衝撃的な展開になるのか、いずれにしても最終巻が気になる作品

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