通勤電車で会う女子高生に、なぜかなつかれて困っている(ラノベレビュー・感想)
何の接点もない美少女JKヒロインが無愛想なおっさんサラリーマンに朝の電車内でいきなり話しかけてきたことがきっかけで、毎朝通勤時間に少しだけ話をしているうちに仲良くなっていくラブコメ
メインヒロインである無表情系美少女JKヒロイン以外にヒロインの先輩美女、主人公が新人教育担当となっている新卒巨乳処女ヒロインが登場するもののハーレムやイチャイチャ要素はあまりなく、主人公がヒロインに他ヒロインに対する相談をしてアドバイスをもらう形で物語が進んでいく
ヒロインは駅のホームででかい声で後輩新人ヒロインを電話で励ましていたのを聞いたことで主人公に興味を持ち、突然人目のある電車内で主人公に声をかけるのだが、彼女自身は陽キャではなく陰キャよりの性格なので、同級生もいるであろう通学電車内で主人公にくっついたり、ファミレスで突然あーんしたり、イマイチ性格が掴めない
メインヒロインの先輩ヒロインは登場人物の中で一番頭がおかしく、初対面の主人公に対して電車内でいきなり壁ドンからのメインヒロインに近づくな発言や、パンスト被って外を走り回れだの、全裸で逆立ちをしろだの言動が狂っているが、主人公の取引先会社のお偉いさんの娘であることから仕事を共にすることになり、有能な主人公にすぐに惚れてしまうので、ヒロイン大好きキャラとしてすぐにその存在が弱くなってしまう
後輩新人ヒロインは、明らかに主人公に好意を示し、グイグイ行く割には処女のためか中途半端なアプローチしかせず、主人公も30手前だというのに後輩の想いを理解できず訳のわからない勘違いをするので、いい年した社会人がやる恋愛にしてはおままごと過ぎて、正直気色が悪い
後輩が毎朝送っていたLINEを、主人公に対する照れのために1日LINEが来なかっただけで、後輩に昨日はなんでLINEをしなかったんだ、と言うシーンは100年の恋も冷めるほど気持ち悪く、よく後輩は変わらずに主人公を好きでいつづけられたことに関心する
主人公がサラリーマンということもあり、仕事のシーンが多くあるのだがこれがツッコミどころ満載で非常に面白い、訳のわからない理由でパワハラや嫌味を超越した言動をする人事部の課長や、公私混同甚だしいうえに自社の駄目社員の教育を自分では一切せずに放置して、下請け会社の社員である主人公に勝手に期待して任せる取引先の幹部、平社員が直接社長に苦情を言い、それがすんなり通って会社の幹部がクビになる会社と、読んでいて笑いが止まらなかった
発売から1年以上もたつが2巻の情報が未だになく、ヒロインとの関係は進展しないまま物語は終わるが話自体は一応終わっているので、リアリティの欠片もない会社シーンは社会人を経験した人ならツッコミながら笑って読めるので怖いものみたさで読んでみるのもいいかもしれない作品