妹の友達の美人ヤンキーJK 世間知らず過ぎて世話を焼いていたら惚れられました(ラノベレビュー・感想)
毒親シングルマザー家庭で放置されて育ったために、非常識な言動の目立つ美人ヤンキーJKヒロインが、高校国語教師を目指す真面目だけが取り柄の大学生主人公に、一般常識から手取り足取り教えていくうちに惚れられるラブコメ
タイトルにヤンキーJKとあるが、登場するヤンキーは底辺高校の頭の悪いギャルといった感じでヤンキー要素は少し口が悪いくらいしかなく、殴り合いの喧嘩や無免許運転、酒、タバコもやらず朝帰りもせず、遅くまで主人公の家に入り浸るくらいの微笑ましい設定
ヒロインの母親は若い頃から風俗で働き、男もとっかえひっかえだったのでヒロインを孕んだ時も父親がわからず、望まない妊娠による出産だったため、娘に興味がないどころか、むしろ憎んでいて常に放置していたため、一般常識すら教えられずに育ち、そんな母親のいる家にはいたくないと小学生のころから外をほっつき歩いているうちにヤンキー(ギャル)になってしまった
主人公は中学、高校時代に彼女が出来ずモテなかったことから、恋愛を諦め大学在学中は恋愛を禁止するという強がりをして、真面目に勉強だけをして将来の夢である高校の国語教師を目指している常識人
主人公の妹は中学時代にイジメが原因で不登校気味になっていたところ、ヒロインに会い自らもヤンキーになったことでいじめられることがなくなり学校に通えるようになったので、主人公はヤンキーに対して偏見を持っておらず、真本来はヤンキーや礼儀知らずな人間が大嫌いだが、妹の友達であるヒロインはもちろん、その友達のヤンキーに対しても世話を焼き甘やかしている
ヒロインとちょっと仲良くなっただけで、挨拶、言葉遣い、箸の持ち方、育ちの悪さをこれでもかと見せるヒロインに、国語を愛し、日本の礼儀や言葉遣いを尊重する主人公はこれに我慢が出来ず説教をするが、ヒロインの家庭環境知り、素直な正確な持ち主な事に気付いてからは、子供の面倒を見るかのようにかいがいがしく世話をするようになる
ヒロインはシングルマザーでネグレクトという環境で育ったため、自分の面倒を見てくれる主人公にすぐに惚れて告白し結婚を迫るが、常識人の主人公はこれを拒否するも、ヒロインは諦めず主人公をオトすためにあれこれと暴走するといったラブコメ展開がメイン
ヤンキー要素は皆無だが内容的には基本明るく、世間知らずの底辺JKとのラブコメで、ヒロインは母子家庭のネグレクトという暗めの背景はあるものの、鬱展開やストレスの溜まるような展開はなく、真っすぐにハッピーエンドに向かいそのままハッピーエンドを迎えるといった内容
ページ数も多くなく、1巻完結で読みやすいので王道的なラブコメ作品をサクッと読みたい人にはおすすめな作品