〆切前には百合が捗る2巻(ラノベレビュー・感想)
3月 14, 2022
レズであることをカミングアウトした際の周囲の態度に我慢が出来ず家出した女子高生が、住み込みで働くことになった美人の天才ラノベ作家に一目惚れして付き合い始める百合ラノベの2巻
1巻では主人公がレズであることを知らなかったためヒロインの何気ない行動にドギマギされていた主人公だったがラストで結ばれ無事にカップルになったために、2巻では恋人関係になったことでイチャイチャする内容となっている
新キャラとしてレズであることを隠し、密かにヒロインを狙っていた主人公と同い年の人気美少女声優が現れるもすでに主人公とヒロインが恋仲であるため、登場早々に負けヒロインが確定の不遇キャラであったが、後半には中々いいキャラになっていた
新キャラの登場と絡みはあるものの、物語の流れは1巻とほとんど同じで、締め切りから逃げるヒロインに主人公が振り回されるといた展開で、二人で旅行にいったり、旨いもの食べたりするが、恋人同士という前巻と違う関係になったものの、二人のやりとりに違いはほとんどなかった
ただ後半から中盤になるとLGBTを題材とした内容をリアルに描かれており、百合作品では周囲に簡単に理解されてレズが当たり前という雰囲気が常である百合作品には珍しく、LGBTを理解されない主人公の苦悩や怒りが読んでいてストレートに伝わって面白かった
一応この2巻で完結ということで、あらすじには人気が出れば3巻も出るかもということだがおそらくこのまま2巻完結になると思われる
平坂作品にしてはぶっ飛んだギャグが少なく昨今なにかと話題になるマイノリティの問題に対して結構真面目に書かれている面白い作品だが、他の百合作品に比べて百合要素があまりないので、百合作品としてみると正直イマイチな作品