経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。その4(ラノベレビュー・感想)
貞操観念ゆるゆるの学園カーストトップ美少女ギャルヒロインと、学園カースト底辺の陰キャ主人公とが初々しくイチャイチャする学園ラブコメの4巻
前巻の主人公のは1、2巻とは別人のような行動原理で読んでいてヘイトしか溜まらないストレスのある内容なうえ、物語の進展もなかったのに対し、今巻では1、2巻の時の主人公が帰ってきており、二人の関係も更に深まる内容になっている
前巻の内容はともかく初登場したヒロインの母親に続き、今回はヒロインの父親が初登場するのだが、この父親がなんというかまぁ、どうしようもないクズキャラで、好きだった父親の嫌な部分を見てしまったヒロインが傷ついたことをきっかけに、主人公が勇気をもってどもりながらもヒロインのために詰問する姿には主人公の成長が見えて面白った
恋人のヒロインのために、主人公が自分の思っていても言えなかったことを父親にビシッという姿に惚れ直すというか、本当の意味で恋に落ちがヒロインが主人公に発情し始める姿は主人公の脱童貞に向けて大きく進展したように思えた
ヒロインの妹である海愛との横恋慕にも主人公がちょっと行き過ぎた回答を出して決着を見せたが、海愛に何の責任もない不運に遭うのは読んでいて不憫でならなかったが、ラストの日記では彼女自身がハッピーエンドを迎えたようなので救われた
相も変わらず頭ゆるゆるのヒロインだが主人公と付き合うことによって貞操観念が固くなっていたヒロインが、主人公の男らしさに触れることにより抱かれたいと思い始めたことにより、自分に手を出さない主人公に不満を持ち始める流れが面白かった
前巻の内容が内容だけに読むのを止めてしまった人がいるかもしれないが、1、2巻が面白く感じられた人には今巻は是非読むべきで、新規に読み始める人は3巻は読まずに、1、2、4巻と読んだ方がいいかもしれないと思える程、前巻の出来を盛り返す内容だった
なかなかセックスさせてくれない非処女とセックスしたくてしょうがない童貞である二人の関係も大分進展し、いつセックスしてもおかしくない二人がどういう流れで初体験を迎え、物語が締めくくられるのか今後の展開が楽しみな作品